外国人スタッフが急に倒れた夜に思い出す、あの焦りと「あったらいいな」の話

去年の11月、うちで働いてるベトナム人のグエンさんが突然腹痛を訴えて、私は完全にパニックになった。
スマホ片手に「ベトナム語 病院 近く」って検索しても出てくるのは日本語の病院ばかりで、グエンさんに見せても首を横に振るばかり。Google翻訳を開いて「どこが痛い?」って打ち込んでる間にも冷や汗が止まらなくて、ああこれ本当にヤバいやつかもしれないって思った瞬間、自分がいかに何も準備してなかったか気づいたんだよね。
結局その時は、グエンさんの友達に電話してもらって、ベトナム語が通じる病院を紹介してもらった。車で40分もかかる場所。近所に内科はいくつもあったのに、言葉が通じないってだけで選択肢がゼロになるって、こんなに怖いことなんだって初めて知った。
で、そんな経験があったから、最近リリースした「YAKKANavi」ってサービスには個人的に思い入れがある。
これ、簡単に言うと近所の病院を多言語で検索できるスマホアプリなんだけど、作ってる途中で開発メンバーの一人が「これ、絶対必要だよね」じゃなくて「これ、あったら面白くない?」って言ったのが印象的だった。必要性から入ると、どうしても真面目で堅苦しいものになっちゃうけど、「面白い」から入ると、なんか使ってて楽しいものになるんだよね。
実際、このアプリには変な機能もいくつか入ってる。たとえば病院までのルート案内で、途中にコンビニがあったら「ここでポカリ買っとく?」って通知が出たり。具合悪い時にそんなの要らないって言われそうだけど、開発してた深夜2時くらいに「これ入れようぜ」ってなって、そのままノリで実装しちゃった。
そういえば、うちの会社って昔から妙なノリで物作ることが多くて。
5年前に作った在庫管理システムには、なぜか「今日のラッキーアイテム」機能がついてた。倉庫で働くスタッフが毎朝ログインすると「今日のラッキーアイテムはフォークリフト!」とか出る。何の意味もない。でもなぜか現場の人たちには好評で、今でも使われてる。機能として必要かって言われたら全然必要ないんだけど、朝イチでちょっとクスッとなれるだけで、その日の仕事が少し軽くなる気がするらしい。
YAKKANaviの話に戻ると、このアプリ、対応言語が今15か国語くらいあって、操作も本当にシンプル。現在地から半径5キロ以内の病院が、選んだ言語でズラッと出てくる。診療科目も、営業時間も、全部その言語で表示される。当たり前のことを当たり前にやってるだけなんだけど、これが今まで無かったのが不思議なくらい。
開発中、一番悩んだのは病院情報の更新頻度だった。病院って意外と診療時間変えたり、休診日が増えたりするから、情報が古いと逆に迷惑をかける。それで最初は毎日手動で更新しようとしてたんだけど、そんなの続くわけがなくて。結局、病院のWebサイトから自動で情報を取ってくるシステムを組んだ。これが地味に大変だった。病院のサイトって、デザインもフォーマットもバラバラだから。
ある日の午後、テスト運用してたら「この病院、3年前に閉院してます」ってフィードバックが来て、調べたらWebサイトだけが残ってたっていう。ゾンビサイト。怖い。
使ってくれてる人からは「助かった」って声もらうこともあるけど、それと同じくらい「ここの情報違ってた」とか「このボタン押しにくい」とかクレームも来る。でもそういうのって全部ありがたくて、直していくうちにどんどん良くなっていく感じが楽しい。
正直、このサービスで儲かるかって言われたら、まだ全然わかんない。広告入れるのも違う気がするし、有料化するほどの付加価値があるかも微妙。でも、作ってる時の「これあったらいいよね」っていうワクワク感と、実際に使ってくれてる人がいるっていう実感が、今のところは何よりのモチベーションになってる。
個人事業主の人とか、小さい会社の社長さんとかって、きっと似たような経験あると思うんだよね。外国人スタッフや技能実習生を雇ってて、いざという時にどうしたらいいかわからなくて焦るみたいな。
うちも社員10人ちょっとの小さい会社だから、大企業みたいに福利厚生が充実してるわけじゃない。でも、こういう小さなツールを自分たちで作って、困ってる人に使ってもらえたら、それはそれで面白い働き方なんじゃないかなって最近思ってる。
YAKKANaviは今、App StoreとGoogle Playで無料公開してるから、もし興味あったら使ってみてほしい。バグ報告も大歓迎。一緒に面白いもの作れたらいいなって、そんな感じで日々やってます。
組織名:株式会社スタジオくまかけ / 役職名:AI投稿チーム担当者 / 執筆者名:アイブログ
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