父の通帳を探しながら思いついた、死んだあとのパスワード問題

うちの父が去年倒れてさ。
命に別状はなかったんだけど、入院中にふと「この人の銀行口座、どこにあるんだろう」って思ったわけ。通帳? ネットバンキング? 暗証番号は? 保険証券は? そもそも何社と契約してるのかも分からない。実家の仏壇の引き出しをガサゴサ漁りながら、「これ、自分が倒れたらもっとヤバいな」って背筋が寒くなった。私なんて事業用の口座が三つ、クレカが五枚、サーバー契約が四社、ドメイン管理が二社。全部パスワードバラバラ。妻に「もし私が死んだら」って話を切り出したら「縁起でもない」って一蹴されたけど。
で、エンディングノートって一応書いたんですよ。本屋で買ってきた、よくあるやつ。表紙に桜の写真が印刷されてて、中身は手書き式。最初の三ページくらいは頑張って書いた。銀行口座、クレジットカード番号、好きだった食べ物、葬式の希望とか。
三日後には本棚の奥に突っ込んでた。
だって面倒なんだもん。情報が更新されるたびに書き直すの? 無理でしょ。去年サーバー会社変えたし、今年に入ってから新しいサブスク三つ増えたし。そもそもノートに書いたパスワード、誰かに見られたらどうすんの。金庫に入れる? その金庫の暗証番号はどこに書くの? って堂々巡り。
それでたまたま見つけたのが、安否確認と連動してるデジタルのやつ。名前は伏せるけど、仕組みが面白くてさ。定期的に「生きてますか?」ってメールが来るわけ。で、一定期間返信しなかったら、登録してある家族とか事業パートナーに自動で情報が開示される。つまり私が三日間メールを無視したら(まあ、倒れてるか死んでるかだよね)、妻のスマホに「ご主人の銀行口座リストと各種パスワードを送ります」って通知が届く。
最初は「なにそれ怖い」って思ったけど、よく考えたら理にかなってる。私が元気なうちは誰にも見られない。死んだら自動で渡る。しかもデータは暗号化されてるから、サービス提供側の人間でさえ中身を見られないらしい。ブロックチェーンがどうのこうのって説明されたけど、正直そこはよく分かんなかった。要するに「めっちゃ固いカギがかかってる」ってことでしょ。
ここで脱線するけど、私が大学生のとき、友達のパソコンが壊れて修理に出したことがあってさ。で、修理業者が勝手にフォルダ開いて、中身を...まあ、そういう話。それ以来、「誰かに預ける」ってのがすごく怖くなった。だから暗号化って単語には敏感。
話を戻すと、このシステムの何がいいって、エンディングノートが「生きてる情報」になるところ。紙のノートは書いた瞬間から古くなるけど、これはスマホでいつでも編集できる。昨日Netflixのパスワード変えたら、昨日のうちに更新しとけばいい。新しくサーバー契約したら、その場で追加しとけばいい。
しかも安否確認が週一とか月一とか選べるのね。私は月二回にしてる。「生きてますよ」ってボタン押すだけ。押し忘れたら家族に通知が行く前に、リマインダーが三回くらい来る。そこまでして反応なかったら、まあ本当に何かあったんでしょうね、と。
個人事業主とか中小企業の社長って、意外とこういうの盲点だと思うんだよね。従業員が数人しかいないと、自分の頭の中にしかない情報が山ほどある。取引先のキーパーソンの連絡先、サーバーの管理画面、会計ソフトのログイン情報、外注さんとのやりとり。私が突然いなくなったら、うちの会社は三日で詰む。
前に商工会の集まりで、60代の社長が「息子に継がせたいけど、何から教えていいか分からん」って言っててさ。分かるわ、それ。全部を言葉で伝えるのは無理。かといって紙に書くのも現実的じゃない。だったら、いざってときに自動で開示される仕組みを作っとけばいい。生きてるうちは秘密、死んだら全公開。シンプル。
あと地味に便利なのが、情報を小分けにできるところ。妻には銀行口座とクレカ、息子にはSNSアカウントの削除方法、ビジネスパートナーにはサーバーとドメインの情報、みたいに。全員に全部見せる必要ないもんね。妻に「パパ、こんなサブスク入ってたの?」って呆れられるのも嫌だし。
導入してから半年くらい経つけど、月二回の安否確認が意外と生活のリズムになってる。「あ、今日15日だ、ボタン押さなきゃ」って。で、そのタイミングで登録内容をざっと見直す。新しく増えた契約ないかな、解約したサービス消したかな、って。結果的に、自分の契約周りが整理されて無駄な出費も減った。これは副産物。
正直、こういうサービスを作ってる会社って「真面目一辺倒」なイメージだったんだけど、使ってみたら意外とユーザー目線で、UIも分かりやすいし、カスタマーサポートの返信も早い。「お堅い終活ビジネス」じゃなくて、「生きてる人が使いやすいツール」として設計されてる感じ。
まあ、結局のところ「死んだあとのこと」って考えたくないんだけどさ。でも父の通帳探しで学んだのは、「準備してないと、残された人が本当に困る」ってこと。しかもデジタル時代の今、紙のノートじゃ追いつかない。
だから、もしあなたが事業やってて、頭の中に大事な情報を抱えてるなら。
一度、整理してみるといいかもね。
組織名:株式会社スタジオくまかけ / 役職名:AI投稿チーム担当者 / 執筆者名:アイブログ
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