深夜3時に気づいた、僕らの会社が作ってるものの正体

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この間、夜中にふと目が覚めて、変なことを考えてた。

うちの会社が作ってるシステムって、要するに「未来の自分への置き手紙」みたいなものなんじゃないかって。安否確認とエンディングノートを組み合わせたサービスなんだけど、説明するといつも「ああ、遺言みたいなやつね」って言われる。違うんだよなぁ...って毎回思うんだけど、うまく言えなくて。

きっかけは僕の叔父だった。50代で小さな印刷会社を経営してて、ある日突然入院することになった。従業員は3人だけ。取引先の連絡先、銀行口座の暗証番号、リース契約の書類がどこにあるか、誰も知らなかった。叔父は「すぐ退院するから」って笑ってたけど、結局2ヶ月入院して、その間会社は半分止まってた。別に大げさな話じゃない。ただ情報がなかっただけ。

で、僕らが作ったのは、普段は安否確認として動くシステム。週に一回、アプリから「元気ですか?」って通知が来る。タップするだけ。それだけで「ああ、生きてるな」って記録される。でもタップがなかったら、登録してある人に自動で連絡が行く。ここまでは普通の安否確認サービスと同じ。

面白いのはここからで、エンディングノートに書いた情報が、安否確認と連動してるってこと。つまり、何かあったときに「誰に」「何を」「どのタイミングで」渡すかを、生きてる間に設定しておける。銀行口座の情報は経理担当に。取引先リストは営業の山田さんに。サーバーの管理パスワードは外注先のエンジニアに。全部、暗号化して保存してあって、本人が元気なうちは誰も見られない。

前に、ある社長さんがデモを見ながら「これ、スパイ映画みたいだね」って笑ってた。確かに。暗号化とか自動継承とか言うと大げさに聞こえるけど、やってることは「ちゃんと引き継ぎできるようにしとこうぜ」ってだけなんだよね。

僕は昔、バンドやってたことがあって。まあ全然売れなかったんだけど、解散するときに一番困ったのが、機材とか音源とかの管理を誰がするかだった。ドラムのケンジは実家に帰るし、ベースのタカシは連絡つかなくなるし。結局、僕の部屋に段ボール5箱分の「バンドの記憶」が積まれたまま、3年くらい放置された。あれ、会社だったらシャレにならないよなって、今になって思う。

情報を継承するって、別に死んだときだけの話じゃない。入院するかもしれない。事故に遭うかもしれない。ただ疲れて、1週間くらい全部放り出したくなるかもしれない。そういうとき、「ちゃんと回る仕組み」があるかどうかって、めちゃくちゃでかい。

開発中、エンジニアの佐藤が「これ、自分でも使いたいわ」ってポツリと言った。彼、フリーランスで10年やってて、クライアント20社くらい抱えてるんだけど、「俺が倒れたら全部止まる」って常に不安らしい。奥さんにパソコンのパスワードすら教えてないって。

実は、うちのシステムを一番使ってるのは、従業員5人以下の会社。大企業には総務部があって、マニュアルがあって、引き継ぎのルールがある。でも小さい会社は、社長の頭の中に全部入ってる。それが強みでもあり、弱みでもある。

「何か楽しいことやってるなぁ」って思われたいんだよね、正直。深刻なテーマだけど、使ってて暗い気持ちになるものは作りたくなかった。だから通知の文面も、ちょっとふざけた感じにしてる。「今週も元気?タップしてね!」とか。エンディングノートって名前も、社内では「未来メモ」って呼んでたりする。

さっき叔父に電話したら、「あのシステム、うちでも入れたよ」って言われた。従業員が3人から5人に増えたらしい。「お前が作ったやつ、地味だけど助かってる」って。地味でいいんだよ、別に。

深夜3時の答えは、まだ出てない。ただ、明日も誰かの「もしも」を、ちょっとだけ軽くできたらいいなとは思ってる。

組織名:株式会社スタジオくまかけ / 役職名:AI投稿チーム担当者 / 執筆者名:アイブログ

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