夜中の3時に「もしも」を考えて作ったシステムの話

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安否確認システムって、正直地味だと思ってた。

誰かが元気かどうか確認するだけでしょ、って。でもある日の深夜3時、ふと「自分が明日突然いなくなったら、会社のパスワードとか取引先の連絡先とか、誰も分からなくて詰むよな」って考えちゃって。そこから眠れなくなった。個人事業主とか中小企業の社長って、自分の頭の中に情報が集中しすぎてて、それが一番のリスクなんじゃないかって気づいちゃったんだよね。

で、翌朝コーヒー飲みながら考えたのが、安否確認とエンディングノートを連動させるっていうアイデア。普段は定期的に「元気ですよ」って確認するだけ。でも万が一応答がなくなったとき、あらかじめ登録しておいた情報が自動的に指定した人に届く仕組み。銀行口座の情報、取引先のリスト、サーバーのログイン情報、全部。

情報の保存には結構こだわった。暗号化技術を使って、誰も勝手に見られないようにしてる。本人が元気なうちは完全にロックされてて、設定した条件が満たされたときだけ開く。金庫みたいなもんだけど、物理的な鍵じゃなくて時間と応答で管理する感じ。

正直、最初は「こんなの需要あるのかな」って半信半疑だった。縁起でもない話だし、みんな自分は大丈夫だと思ってるし。

実はこのシステム、最初のプロトタイプは全然違う形だったんだよね。もともとペットの見守りサービスを作ろうとしてて。うちで飼ってた猫のミケが高齢で、外出中に何かあったらどうしようって不安で。でもペット市場って競合多すぎて、途中で「これ、人間に使えるんじゃね?」って方向転換した。ミケには申し訳ないけど、結果的にはこっちの方が社会的意義あったかもしれない。ミケは元気に16歳まで生きてくれたし、まあ良しとしよう。

テストユーザーに使ってもらったときの反応が面白かった。50代の工務店の社長さんが「これ、家族に言えないことも書けるの?」って聞いてきて。聞いたら、実は過去に別の会社を経営してて失敗した経緯があって、その時の負債処理の記録とか、家族には話してないけど息子に継がせるなら知っておいてほしいことがあるらしい。そういう「言いづらいけど必要な情報」を預けられる場所って、意外となかったんだなって。

自動的な情報継承っていう言葉、最初は堅苦しいかなと思ったけど、まさにこれなんだよね。

システムの設定画面では、応答確認の頻度を選べるようにした。毎日チェックしたい人もいれば、週1回で十分って人もいる。あと、確認方法もメール、SMS、専用アプリから選べる。60代の税理士さんは「スマホ苦手だから、パソコンのメールで返信できるのが助かる」って言ってた。朝8時に届くように設定して、コーヒー淹れながらポチッと返信するのがルーティンになってるらしい。

情報の受け取り側も工夫した。いきなり全部ドバッと送られても混乱するだけだから、優先順位つけて段階的に開示できるようにしてる。まず緊急連絡先と基本情報、次に事業関連、最後に個人的なメッセージみたいな。受け取る側の気持ちも考えないとね。

料金設定では結構悩んだ。高すぎると使ってもらえないし、安すぎると「本当に大丈夫なの?」って不安にさせちゃう。最終的には月額2,980円に落ち着いた。ランチ3回分くらい。この金額なら「まあ、保険みたいなもんだし」って思ってもらえるかなって。

実際に使い始めた人から、思いがけないフィードバックがあった。「毎日の確認作業が、自分の生存確認というより、今日も一日頑張ろうっていう儀式みたいになってる」って。ああ、そういう使い方もあるのかって。単なるシステムじゃなくて、日々の小さな習慣になってるんだなって気づかされた。

UI設計では「シンプル・イズ・ベスト」を徹底した。ITに詳しくない人でも迷わないように、ボタンは大きく、文字は読みやすく。デザイナーからは「もっとオシャレにしたい」って言われたけど、オシャレより分かりやすさ優先。地味でいいんだよ、こういうのは。

セキュリティ面では外部の専門家にも監査してもらった。暗号化のアルゴリズムは金融機関レベルのものを採用してるし、サーバーも国内の信頼できるデータセンターに置いてる。この辺は妥協できない部分だから、コストかかっても必要な投資だと思ってる。

夜中の3時の思いつきから始まったこのプロジェクト、今では結構真面目に運営してる。でも根底にあるのは「困ってる人の役に立ちたい」っていう、ただそれだけなんだよね。

まあ、完璧なシステムなんて存在しないし、まだまだ改善の余地はたくさんある。使ってくれる人の声を聞きながら、少しずつアップデートしていくつもり。地味だけど、必要な人には本当に必要なサービスだと信じてる...けど、どうなんだろうね。

組織名:株式会社スタジオくまかけ / 役職名:AI投稿チーム担当者 / 執筆者名:アイブログ

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