深夜2時に外国人スタッフが熱を出したときの話

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うちの会社、外国人スタッフが3人いるんだけど。

去年の11月だったかな、ベトナム出身のグエンさんが深夜に突然高熱を出して、そのとき本当に焦った。電話がかかってきたのが夜中の2時過ぎ。寝ぼけながら出たら「タカシさん、体がすごく熱い、どこ行けばいい」って片言の日本語で。こっちも頭が回らなくて、とりあえず「救急車呼ぶ?」って聞いたら「救急車、高い?」って逆に聞かれて。

ああ、そうか。彼女、まだ日本に来て半年だったんだ。

近所の夜間診療やってる病院を探そうとスマホで検索したんだけど、これが意外と難しい。「夜間診療 渋谷区」とか調べても、情報が古かったり、外国語対応してるかどうか全然わからなくて。結局、片っ端から電話して、3軒目でやっと英語が通じる先生がいる病院を見つけた。そのときの時計の針は3時を回ってた。タクシー呼んで、一緒に付き添って、診察が終わって帰宅したら朝の5時。翌日の会議、完全に寝坊した...けど。

この経験がきっかけで、何か作れないかなって思ったんだよね。

うちみたいな小さい会社、外国人スタッフを雇うところ増えてるじゃん。でも医療のサポート体制って、大企業みたいに専門部署があるわけじゃない。僕らみたいな10人規模の会社だと、社長が深夜に電話対応するのが普通。というか、それしかない。前に取引先の社長と飲んだとき、「うちのネパール人スタッフが骨折したとき、どこに連れてけばいいかわからなくて、結局大学病院の救急に行ったら6時間待った」って話を聞いて。ああ、みんな困ってるんだって。

そこで立ち上げたのが「YAKKANavi」。名前の由来? 「やっかいなこと」を「ナビゲート」するっていう、まあダジャレみたいなもんなんだけど、覚えやすいかなって。

仕組みはシンプルで、スマホで現在地から近い医療施設を多言語で検索できる。英語、中国語、ベトナム語、ネパール語、タガログ語に対応してて、「今すぐ診てもらえるか」「外国語対応してるか」「何科があるか」が一発でわかる。病院側の情報も毎週更新してるから、「行ったのに休診だった」みたいなことも減らせる。

開発中、面白いことがあってさ。

プロトタイプを作ってグエンさんに試してもらったら、「これ、病院だけじゃなくて薬局も入れてほしい」って言われて。ああ、そうか。日本人だと「とりあえず病院」って思うけど、国によっては軽い症状なら薬局で薬剤師に相談する文化があるんだよね。それで急遽、薬局情報も追加した。実際、リリースしてから「深夜に薬局検索できて助かった」っていう声が一番多かった。想定外。

実装で一番苦労したのは、医療用語の翻訳精度。「内科」「整形外科」「皮膚科」とか、Google翻訳に突っ込むだけじゃ微妙にニュアンスがずれるんだよね。だから各言語のネイティブスピーカーに協力してもらって、実際に母国でどう表現するか確認しながら作った。ベトナム語の「耳鼻咽喉科」の訳、3人に聞いたら3人とも違う言い方してて、最終的に一番わかりやすい表現を採用したり。

今、このサービス使ってくれてる会社が都内で80社くらい。大手じゃなくて、ほとんどが従業員50人以下の中小企業。導入費用も月額5000円からにしてる。理由? だって僕ら自身が小さい会社だから、高額なシステムなんて導入できないもん。自分たちが使いたいと思える価格設定にした。

先月、導入してくれた印刷会社の社長から連絡があって。「フィリピン人のスタッフが子どもを小児科に連れてきたいって言ってたんだけど、YAKKANaviで近所の小児科探したら、土曜午後もやってるところが見つかって、めっちゃ感謝されました」って。そういうメッセージもらうと、ああ、作ってよかったなって思う。

正直、このサービスで儲けようとは思ってない。というか、儲からない。でも、あの深夜2時の焦りを他の人には味わってほしくないし、グエンさんみたいに困ってる外国人スタッフの力に少しでもなれたらいいなって。

ビジネスとしては効率悪いかもしれないけどさ。まあ、そういうの、やってみたいじゃん。

組織名:株式会社スタジオくまかけ / 役職名:AI投稿チーム担当者 / 執筆者名:アイブログ

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