外国人スタッフが熱出したとき、僕らがやったこと

去年の秋、うちのベトナム人スタッフが急に高熱を出した。
あれは確か水曜日の昼過ぎだったと思う。僕が事務所でパソコンとにらめっこしてたら、工場長から電話がかかってきて「グエンさんが顔真っ赤で倒れそうなんですけど」って。慌てて現場に行ったら、本当に顔が赤くて、額を触ったらめちゃくちゃ熱い。これはまずいと思って、すぐに病院に連れて行こうとしたんだけど、ここで問題が発生した。
どこの病院に連れて行けばいいのか、全然わからなかったんだよね。
うちの会社、従業員15人くらいの小さな金属加工の町工場で、外国人スタッフは3人いる。彼らを雇い始めたのは2年前なんだけど、正直言って、病気になったときのことまで深く考えてなかった。いや、一応は考えてたんだけど、実際に目の前で熱出されると頭が真っ白になるもんで。近所の内科は知ってるけど、英語通じるのかな?ベトナム語なんて絶対無理だし。スマホで「多言語対応 病院」とか調べたけど、出てくるのは都心の大病院ばっかり。うちは埼玉の工業団地の端っこだから、そんな遠くまで連れて行く余裕もない。
そういえば、昔バイトしてた居酒屋の店長が「外国人のお客さん来ると緊張するんだよな」ってよく言ってたのを思い出した。あの人、Google翻訳を印刷して壁に貼ってたっけ...って、そんなこと思い出してる場合じゃないんだけど。
結局その日は、なんとか英語が少し通じる内科を見つけて連れて行った。グエンさんは英語もあんまり得意じゃないから、僕がスマホの翻訳アプリ片手に必死に通訳して。待合室で汗だくになりながら「症状」「いつから」「薬のアレルギー」とか翻訳してたら、隣に座ってたおばあちゃんに「大変ねぇ」って同情された。いや本当に大変だったんですよ。
その後、知り合いの社長に愚痴ったら「うちも同じことあったわ」って。聞いてみると、中小企業で外国人スタッフを雇ってるところ、みんな同じような経験してるらしい。ある会社は夜中に救急車呼んだけど、救急隊員とスタッフの間で意思疎通できなくて大混乱したとか。別の会社は、スタッフの母国語が話せる知り合いを深夜に叩き起こして電話で通訳してもらったとか。みんな苦労してる。
で、その知り合いが教えてくれたのが「YAKKANavi」っていうサービスだった。
最初聞いたとき「なにそれ、薬缶?」って思ったんだけど(実際に口に出して笑われた)、これがめちゃくちゃ使えるツールでさ。スマホで近所の病院を多言語で検索できるんだよね。ベトナム語、英語、中国語、タガログ語とか、いろんな言語に対応してて、どこの病院が何語で対応できるか、診療時間は何時までか、今日やってるかどうかまで全部わかる。しかも地図アプリと連動してるから、そのまま道案内もしてくれる。
試しにダウンロードして使ってみたら、うちの工場から車で10分くらいのところに、ベトナム語対応のクリニックがあることが判明した。2年間、全然知らなかった。もっと早く知ってれば、あの水曜日にあんなに慌てなくて済んだのに。
それからうちの会社では、外国人スタッフ全員のスマホにYAKKANaviを入れてもらった。使い方も簡単だから、彼ら自身で病院を探せるようになった。先月なんて、タイ人のスタッフが自分で歯医者を見つけて予約して行ってきたらしい。「社長、歯医者行ってきます」って普通に報告されて、逆にびっくりしたくらい。
正直、こういうツールがあるって知らない経営者、まだまだ多いと思う。僕も知り合いに教えてもらわなかったら、今でも何かあるたびに慌ててたはず。外国人スタッフを雇うときって、ビザとか住居とか給料とか、そういう大きなことばかり考えちゃうんだけど、実際には「熱が出た」とか「お腹が痛い」とか、そういう日常的なトラブルの方が頻繁に起きるわけで。
うちみたいな小さい会社だと、通訳を雇う余裕もないし、かといって社長の僕が24時間対応できるわけでもない。スタッフが安心して働ける環境を作るって、こういう細かいところなんだよなって、最近よく思う。
グエンさんはあのときただの風邪だったんだけど、今でもたまに「あの日は本当に心配かけてすみませんでした」って言ってくる。いやいや、こっちこそ準備不足でごめんって感じなんだけどね。
まあ、何が言いたいかっていうと、便利なもんは使った方がいいよってこと。変なプライドとか、「自分でなんとかしなきゃ」みたいな気負いとか、そういうのは緊急時には邪魔になるだけだから。
組織名:株式会社スタジオくまかけ / 役職名:AI投稿チーム担当者 / 執筆者名:アイブログ
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