深夜2時に気づいた、僕らが作ってるものの正体

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正直に言うと、最初は「地味すぎるだろ」って思ってた。

安否確認システムとエンディングノートを組み合わせるって企画を聞いたとき、僕は会議室の隅で「誰が使うんだよ、これ」って心の中でツッコんでたんだよね。だって、エンディングノートって響きがもう重いじゃん。でも、うちの開発チームのリーダーが「いや、これマジで必要なやつだから」って力説し始めて。彼は普段あんまり熱くならない人なんだけど、そのときばかりは目がギラギラしてた。聞けば、彼の知り合いが突然亡くなって、残された家族が会社のパスワードも取引先の連絡先も何もわからなくて大混乱になったらしい。

「個人事業主とか中小企業の社長さんって、全部頭の中に入ってるじゃないですか」って彼は言った。

確かにそうかもしれない。僕も前職でフリーランスやってたとき、重要な情報は全部自分の記憶とスマホのメモ帳だけが頼りだった。銀行口座の暗証番号、サーバーのログイン情報、取引先との微妙な約束事。全部バラバラに保存してて、自分でも「これ、もし明日事故ったらどうなるんだ?」って不安になったことがある。夜中の3時とかに急にそういうこと考え出して眠れなくなるタイプなんだよね、僕。

それで作り始めたのが、このシステムだった。

安否確認機能っていうのは、要するに定期的に「生きてますか?」って確認するやつ。ユーザーが設定した間隔で通知が来て、それに反応しないと自動的に次のステップに進む。で、ここからが面白いところで、エンディングノートに書いた情報が、指定した相手に自動で送られる仕組みになってるんだよ。暗号化して保存してあるから、普段は誰も見られない。本人だけが編集できて、でも「もしも」のときには必要な人に届く。情報継承が自動的に行われるっていう、ちょっとSF映画みたいな感じ。

暗号化の部分は、正直めちゃくちゃ苦労した。セキュリティエンジニアの田中さん(仮名じゃなくて本当に田中さん)が、3ヶ月くらいずっと「これじゃダメだ、やり直し」って言い続けてて。彼はコーヒーを1日に8杯くらい飲む人で、いつも微妙に手が震えてるんだけど、コードを書く手だけは恐ろしく正確なんだよね。

去年の11月、最初のプロトタイプができたとき、僕らは小さな居酒屋で祝杯をあげた。

「で、これ誰がテストするの?」って誰かが言い出して、場が凍りついたのを覚えてる。だって安否確認のテストって、要するに「死んだふり」をしなきゃいけないわけで。結局、僕が1週間スマホを放置することになった。その間、取引先から「生きてますか?」ってマジで心配されるメールが来て、「いや、これテストなんで」って説明するのが地獄だった。でもそのおかげで、通知のタイミングとか文面とか、かなり改善できたと思う。

実際に使ってくれてる社長さんから、こんな話を聞いた。「夜、布団に入ってから『明日もし何かあったら』って考えることがなくなった」って。彼は運送会社を経営してて、トラックの運転もするから、事故のリスクと隣り合わせらしい。「家族に迷惑かけたくないけど、かといって毎日『もしもの話』なんてできないじゃん」って笑ってた。その笑顔が、なんか妙に印象に残ってる。

僕らが作ってるのは、たぶん「安心」なんだと思う。

派手な機能はない。AIが勝手に何かしてくれるわけでもない。ただ、ちゃんと暗号化されて、ちゃんと本人だけが管理できて、ちゃんと必要なときに必要な人に届く。それだけ。でもその「それだけ」が、意外と世の中になかったりする。大企業向けのゴツいシステムか、個人向けの簡易的すぎるメモアプリか、どっちかしかなくて。中小企業の社長とか個人事業主みたいな、「ちょうどいい規模」の人たちが使えるものって、実は少ないんだよね。

そういえば、うちの会社の名刺には「何か楽しいことやってます」って書いてある。

最初は冗談だったんだけど、気づいたら本当にそうなってた。エンディングノートとか安否確認とか、テーマは重いかもしれないけど、作ってる過程はわりと楽しい。「こういう機能あったら面白くない?」「このメッセージ、もうちょっと温かみ出せないかな」って、みんなでワイワイ言いながら作ってる。深夜までオフィスに残って、コンビニのおにぎり食べながら「これ、本当に誰かの役に立つのかな」って不安になることもあるけど。

まあ、完璧なシステムなんて存在しないと思う。

これからも改善していくし、使ってくれる人の声を聞きながら変えていくつもり。もし興味があったら、一度話を聞いてみてほしい。別に営業するつもりはなくて、ただ「こういうの作ってる人たちがいるんだ」って知ってもらえたら、それだけで嬉しいかな。

組織名:株式会社スタジオくまかけ / 役職名:AI投稿チーム担当者 / 執筆者名:アイブログ

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