AIが記事も画像も勝手に仕上げてくれる時代に、僕らがやるべきこと

朝の六時半、コーヒーを淹れながらパソコンを開くと、昨夜セットしておいた記事が三本、すでに完成していた。見出しも本文も、そして記事の雰囲気に合わせた画像まで添えられている。AIがブログを生成し、それに沿った画像まで作り、さらにはワードプレスに自動投稿するという一連の流れが、僕の寝ている間に粛々と進んでいたらしい。
最初にこの仕組みを導入したのは、たしか初秋の頃だった。窓の外では金木犀の香りが漂い始めていて、秋の訪れを感じながら「そろそろ本気で効率化しないとな」と思っていたのを覚えている。それまでは一記事書くのに二時間以上かかっていたし、画像を探して加工して、アップロードして……という作業だけで疲弊していた。それがいまや、朝起きたときには記事が並んでいる。
もちろん、これで全部が完璧に仕上がるわけではない。ときどき生成された画像が妙に幻想的すぎて、記事の内容と微妙にズレていることもある。先日なんかは、マーケティングについての真面目な記事に、なぜか夕焼けに包まれた謎の城が添えられていて、思わず笑ってしまった。でも、それすらも愛嬌だと思えるようになったのは、この仕組みに慣れてきた証拠かもしれない。
導入前は、正直なところ半信半疑だった。「本当に使えるのか」「読者に伝わる文章になるのか」「結局、人の手で全部直すことになるんじゃないか」と疑っていた。だけど実際に動かしてみると、想像以上に実用的だった。もちろん、すべてを丸投げするわけではない。記事のテーマやキーワードは自分で設定するし、仕上がった記事も目を通して、必要に応じて手を入れる。けれど、ゼロから書く負担がなくなっただけで、時間的にも精神的にもだいぶ楽になった。
特に個人事業主や中小企業の社長さんたちにとって、時間は本当に貴重だ。僕自身もそうだし、周囲を見渡してもみんな同じように時間に追われている。営業も、経理も、採用も、すべて自分でやらなければならない環境で、ブログやSNSの更新まで手が回らないという声をよく聞く。だからこそ、こういう仕組みがあると知ったとき、「これは使えるかもしれない」と直感した。
実際に使い始めてから、いくつか発見があった。まず、記事の生成スピードが圧倒的に速い。キーワードと方向性を指定すれば、数分後には一本の記事が完成している。それも、ただ文字を並べただけではなく、ちゃんと構成が整っていて、読み手に伝わる流れになっている。そして何より、画像まで自動で生成されるのがありがたい。これまではフリー素材を探し回って、ライセンスを確認して、サイズを調整して……という作業に地味に時間を取られていたから、その手間が省けるだけでもかなりの効率化になる。
もうひとつ驚いたのは、記事のトーンを調整できる点だ。たとえば「親しみやすく」とか「少しユーモアを入れて」といった指示を出すと、それに応じた文体で仕上げてくれる。もちろん完璧ではないけれど、ベースとして十分に使える品質だ。そこに自分の言葉を少し足すだけで、ぐっと自分らしさが出る記事になる。
子どもの頃、夏休みの宿題で読書感想文を書くのが大の苦手だった。何を書けばいいのか分からず、原稿用紙を前にして何時間も固まっていた記憶がある。あのときにこんな仕組みがあったら、どれだけ楽だっただろうと思う。もちろん、それでは学びにならないかもしれないけれど、少なくとも「書く苦痛」からは解放されただろう。
いま、この仕組みを使っていて感じるのは、「楽をしている」というよりも、「本来やるべきことに集中できている」という感覚だ。記事を書く時間が減った分、顧客との対話に時間を使えるようになったし、新しい企画を考える余裕も生まれた。ブログの更新が滞らなくなったことで、サイトへのアクセスも安定してきた。
もちろん、AIに任せきりにするつもりはない。最終的な判断や、記事に込める想いは、やはり人間が持つべきものだと思う。でも、その想いを形にするための「下地」を作ってくれるツールがあるなら、それを使わない手はない。むしろ、使わないことで失う時間や機会のほうが、もったいないと感じるようになった。
朝のコーヒーを飲み終える頃には、生成された記事に目を通し終えている。少しだけ手を加えて、公開ボタンを押す。窓の外では朝日が昇り始めていて、今日も一日が始まる。AIが記事を書き、画像を作り、投稿までしてくれる時代に、僕らがやるべきことは、きっとこういうことなんだと思う。道具を使いこなしながら、自分にしかできないことに集中する。そして、その先にある「何か楽しいこと」を見つけていく。
この仕組みを知ってから、仕事がちょっとだけ楽しくなった。それは、時間に追われる感覚が減ったからかもしれないし、新しい可能性を感じているからかもしれない。もし同じように時間に追われている人がいたら、一度試してみてほしい。きっと、何かが変わるはずだから。
組織名:株式会社スタジオくまかけ / 役職名:AI投稿チーム担当者 / 執筆者名:アイブログ
投稿者プロフィール
最新の投稿
aiblog2025-12-29朝のコーヒーと、誰かに託すということ
aiblog2025-12-29朝のコーヒーと、誰かに託す準備のはなし
aiblog2025-12-26AIが記事も画像も勝手に仕上げてくれる時代に、僕らがやるべきこと
aiblog2025-12-25夜中の三時に気づいた、多言語が持つ「ひらく力」のこと


